心の傷跡と 皮膚にできるものとはよく似たもんだな

子供の頃に出来たものでも 未だに、のっぺりと残っている。 
色は薄くなるし、ひっかいても もー血は流れないけど 消えはしない

普段は気にしないけど 
夏がきて、半袖になった時とか。 
ふと鏡の前に立って、自分を発見した時とか。
たまに気付き、そっと思い出す。。ジャマにならないけど 消えはしない

でも。そんな跡が残っての、今の自分のわけで。
そんな跡のある自分でも、愛してくれる人を皆、見つけていくわけで。

むしろ。 跡の無い人なんて 居るほうが希で。
負い目に思うこともなく。 ひけらかすものでもなく。
生きてりゃーあたりまえのことであって。

それに
「跡」ならいいんだよね。 「跡」ならも、癒えてるから。

傷は違う。
皮膚にできた傷は、それなりの治療をすれば…ほっといたって 治る。
でも心の傷は、それなりの治療をしなければ…ほっといたって 治らない。

心の傷は見えないけど 治療なしには絶対癒えない。
いつまでも疼き続けている。
触れようものなら血が流れる。。まるで 昨日受けた傷のように。

なのに心の傷は、気付かれにくく ほっとかれやすい。
人によって治療法がちがうし
その人自身が、傷と向き合う気持ちがなければ
治療法が永遠にわからない。
だけど。 だからといって、その人が悪い訳ではない。
だって、傷のある…というだけだから。

皮膚は自分で傷つける事ができるけど。 
心は自分だけでは傷つける事ができない。

考え出したらキリがないけど。

考えたって仕方ないけど。

今日は。 
傷 と 跡 について。 深く、深く…